今回も、50km完歩の実体験から深掘りします。
全行程53.7kmのうち、「1km8分台」で走った区間は22回でした。
全53kmの内訳はこちらです。
・9分台:24回(最多) ・8分台:22回 ・10分台:3回 ・12分台:2回 ・7分台:1回 ・11分台:1回
計画は「1km=9分」でしたが、8分台が予定より多くなりました。
その要因は自分でわかっています。
私の性格に「他人に良いカッコしたい」というクセがあります。長所になれば「底力」、短所になれば「余計な見栄」です。
このクセは、年齢を重ねた今でも完全には消えません。むしろ、消そうとするのではなく「自覚して付き合う」ことが大切だと思っています。クセは性格の一部。否定しても消えない。だからこそ、どこで発動させるかをコントロールするのが大人の歩き方です。
大会の結果としては良かった。頑張れました。でも大切なのは、その前の練習にありました。
ホームグラウンドで練習中、1km=9分のペースを守っていると、ランナーにどんどん抜かれます。気になります。それでも自分のペースを守る練習を積みました。大会は、自分の力を発揮する場所だと決めていたからです。
「練習で抑える、本番で出す」。これがプロアスリートの基本だと聞きます。プロでなくても、この考え方は使えます。練習で全力を出してしまう人は、本番に余力を残せません。練習はあくまで準備。本番のステージは別物です。
結果的に、8分台で稼いだ貯金が、後半9分30秒台に落ちたペースを補ってくれました。
最後に、8分台で情けなかった話をひとつ。
スタートから5km地点で、女性2名に追いつきました。挨拶して抜く瞬間、カッコつけて走りました。まだ5km。もう計画を乱していたのです。未熟でした。恥ずかしい。
でも、それも思い出です。
完璧な計画通りに進む大会なんて、そうそうありません。むしろ、こういう小さなブレや、後で笑える失敗があるからこそ、思い出として残ります。次回はもう少し冷静に通り過ぎられるはずです。これも研究です。
話を戻すと、1km=8分台は「少し走り出すペース」です。8分45秒なら歩きと走りの中間。8分00秒ならジョギングの感覚です。
ジョギングは気持ちいいですよね。ケガのリスクが下がってきたタイミングで、ぜひ取り入れてみてください。歩くだけでは味わえない風の感覚、心拍が上がっていく心地よさ、走り終えた後の爽快感。これらは長距離歩行で鍛えた脚と心肺だからこそ、安全に楽しめる景色です。
次回は第35話「1km=7分のジョグ」です。

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