自分の歩き方研究を支えるのが「装備」です。装備と聞いてシューズやウェアを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、測定するスマートウォッチ、繰り返し歩くホームグラウンド、気持ちを整える色、そして周囲への礼儀まで——歩く研究を続けるための「環境」のすべてが装備です。本記事では測定の仕組みづくり、ホームグラウンドという場所の装備、ウェア・シューズという物の装備までを10話で振り返ります。
【測定の仕組みづくり】
第5話「測定方法」では、まず仕組みづくりから始めると書きました。手動ではなく、Apple Watchやスマートウォッチをスマートフォンと連携させ、自動で記録できる体制を整える。測定は二本柱で、月に1回の1km測定(ワークアウト機能を使用)と、日々の歩数の確認です。同じ時間帯、同じ服装、同じ場所が理想ですが、難しければ違う場所でも構いません。大切なのは「記録すること」。目的は競争ではなく「自分の研究」です。
第13話「測定記録を細かく振り返る必要無し」では、数値を厳密に分析する必要はないと伝えました。8回分をぼんやり眺めて「全体として進んでいるか」を見れば十分。データは感覚を裏付ける補助線にすぎません。1kmに加え2kmも測ると持久力が見え、Googleマップの徒歩時間(時速4.8km)より早く着けるかの判断もできるようになります。
第53話「Apple Watchとヘルスケアアプリ」では、衝動買いしたApple Watch SEが資産になった経緯を語りました。ヘルスケアで歩数・睡眠・スタンド時間を蓄積し、ワークアウトで運動の「今」を計測する。デバイスは「装置」、ガジェットは「気の利いた道具」。最強のデバイスを、研究を楽しむ最高のガジェットとして使いこなしましょう。
【ホームグラウンドという装備】
第8話「ホームグラウンド」では、同じ条件で1km歩ける場所を決めることが研究の第一歩だと書きました。半径1〜2km以内、信号や交通の影響を受けにくい公園や河川敷、グラウンドの周回路などが理想。同じ場所で繰り返すと、街灯やベンチがランドマークになり、時計を見なくても自分のペースが分かるようになります。ホームグラウンドこそが「自分の実験室」です。
第42話「ホームグラウンドで抜かれることを受け入れる」は、心の装備の話。抜く時も抜かれる時も配慮を忘れず、公園を管理してくださる方には会釈や挨拶を。温泉の洗い場やトイレも、使った後は綺麗にして返す。歩くことに付随する生活や性格も研究対象です。
第43話「ホームグラウンドの四季」では、毎日通う場所の景色を意識して味わうことを勧めました。春の花、5月6月の緑、夏の早朝夕暮れ、秋の紅葉、冬の澄んだ空気。同じ場所で四季が巡る恵みに、感謝しながら歩きましょう。
【ウェア・シューズの装備】
第10話「初期投資」では、いきなり高機能ウェアを揃える必要はないと説きました。クローゼットに眠っているTシャツやスニーカーを、まず2ヶ月使う。歩き続けることで自分の癖・課題・本当に必要な機能が見えてきます。3ヶ月目の購入は、続けられた自分へのご褒美。著者は最終的につま先ワイドで軽くクッションの強いシューズ、高反発インソール、5本指ソックスとインナーソックスに辿り着きました。
第40話「中間投資① 自分が上がる色」では、モチベーションが上がる色を日常品に取り入れることを提案しました。スマホケース、タンブラー、カバン、ネクタイなど。派手が苦手ならワンポイントでも構いません。リスク(多少のお金)とリターン(習慣の継続)が釣り合えば、投資はGO。色は環境であり、環境を整えることが習慣を支える土台になります。
第41話「中間投資② 自分が上がるウェアと靴」では、好きな色のウェアで歩く効果を伝えました。お気に入りを着れば背筋が伸び、足取りが軽くなる。著者はNIKE「エアウィンフロー11」を選び、練習も本番もこの一足。長距離は「終盤まで快適か」が選定基準。流行よりも、自分の目的に合うかを最優先に。
第69話「指先ワイドが良い」では、180分歩行から出現した足指の痛みを克服した過程を語りました。つま先ワイドのナイキシューズ+5本指インナーソックス+通常の5本指ソックスの組み合わせで、20kmを快適に。心肺機能が大丈夫でも、痛みを克服しないとリタイアします。装備は、自分の限界を一押し越える味方になります。

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