1km測定、進んでいますか? 週に1回はやりましょう。
2ヶ月続けると、8回ほど測定することになります。
ですが、その数値を細かく分析する必要はありません。
「徐々に速くなってきたな」 「だんだん疲れなくなってきたな」
少し数値を見ながら、そんな感覚がつかめれば十分です。
数値は厳密な比較対象ではなく、ざっくりした傾向を見るための物差し。 今日は調子が悪い日もあれば、追い風で速くなる日もあります。 1回1回の数字に一喜一憂せず、8回分をぼんやり眺めて「全体として進んでいるか」を見るのがコツです。
細かく分析しすぎると、数値に縛られて歩くことが苦しくなります。 歩く研究の主役は、いつも「自分の体の感覚」です。 データはその感覚を裏付ける補助線、くらいの位置づけがちょうど良いのです。
次の測定では、 1kmを1回、そして2kmを1回、測定してみてください。
少し距離を伸ばしてみましょう。
2km歩いたときに、 1kmと同じような速度で歩ききれるでしょうか。
ここで自分の持久力が見えてきます。 2kmで失速するのか、最後まで同じペースを保てるのか。 これは1kmだけ測っていては絶対にわからない情報です。
1kmと2kmの歩く速度がわかってくると、 実生活での時間感覚がとても楽になります。
Googleマップは優秀ですよね。 徒歩ルートを調べると、距離と時間が表示されます。
Googleマップの徒歩ルートの基準速度は、 時速4.8km。
これは 1km=12分30秒 という計算です。
つまり 2kmなら 約25分。
でも、もし今のあなたが 1kmを10分で歩けるなら、もう計算できますね。 2kmなら20分前後。 Googleマップの表示より5分ほど早く着く計算になります。
2km以内なら、 わりと楽に歩いて行ける距離です。
たまたまタクシーが近くにいれば良いですが、 いなくても20分ほどで到着できます。
電車で 改札を通って、乗って、降りる時間を考えると、 あまり変わらないかもしれません。
しかも、少しトレーニングもできてしまう。 ちょっとラッキーな感じです。
歩いて行く選択肢が増えると、生活全体が変わってきます。 タクシー代が浮く、運動になる、街の景色が変わる。 測定はそのための地図づくりだと思ってください。
「歩いて行ける」と判断できるかどうかは、自分の速度を知っているかどうかで決まります。 週1回、たった10分の測定が、毎日の選択肢を確実に広げてくれるのです。
次回は 第14話「ケガの記録」です。
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