最初に、少し不思議に思うかもしれません。
第11話は「走るな危険」。 なのに今回は「走りたいと思った時が走り出すタイミング」。
おかしいですよね。
説明します。
第11話は注意喚起です。 体がまだ出来ていませんよ、という話。
第12話は応援です。 体はまだでも、気持ちは前向き。 それはとても良いことです。
「走りたい」と思える自分。 素敵ですね。 とても前向きです。
まずは、自分を褒めてあげましょう。
そして、実際に少しだけ走ってみましょう。
ゆっくりで大丈夫です。 距離は200mくらいで十分です。 長い距離を走る必要はありません。
「走りたい」という衝動を 実際の行動にしたという事実があれば、それで良いのです。
自分の衝動を形にした。 それはとても大きな一歩です。
「まだ走ってはいけないと書いてあったからやらない」 ではなく、 やってみた事実が大切です。
体の声と、心の声。 この2つは、いつも一致するわけではありません。 心が「走りたい」と言ったのなら、その声をまず尊重する。 そのうえで、体の負担を最小限にする走り方を選ぶ。 それが大人のバランスです。
40歳を過ぎたら、 思いはできるだけ実現させましょう。
今度やろう。 次にやろう。 いつかやろう。 明日やろう。
これは、だいたいやりません。
だから、 今やる。
でも、 短くていい。 少なくていい。
走り出したあなたは素晴らしい。
200mというのは、ちょうど「走った」と言える最短距離です。 時間にすれば1分51秒。 わずか2分弱の行動が、自分自身への大きな証明になります。
「やりたいと思った」→「やった」 このループが回り始めると、人生のあらゆる場面で行動が早くなります。 歩く研究は、実は走ることだけでなく、生き方の研究でもあるのです。
そのあと、1km歩いてみましょう。
走った直後の体は、いつもと違うリズムを刻んでいます。 心拍は少し高め、呼吸も深い。 その状態で歩くと、普段は気づかない体の使い方が見えてきます。
そして測定してみてください。
タイムはどうでしたか?
走る前の歩きと、走った後の歩き。 タイムは、ほんの少しだけ違っていませんか。
このわずかな差こそが、今のあなたの体の状態です。 速くなっていれば、体が走りに反応している証拠。 遅くなっていれば、まだ走ることが負担になっている証拠。
どちらが良い悪いではありません。 今の体の状態を、自分で把握できることが大切なのです。
走りたい気持ちを大切にして、200mだけ走る。 そのあと1km歩いて、タイムを測る。 このシンプルな1セットが、今のあなたに必要な情報を全部教えてくれます。
次回は、第13話「測定記録を細かく振り返る必要なし」です。
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