第10話 初期投資

「初期投資」。少し硬い言葉ですが、今日はとても優しい話です。新しいことを始める時、つい「まずは道具を揃えなくちゃ」と意気込んでしまいがちですが、歩くことに関しては、その逆をおすすめしたいのです。

歩くとき、どのような服装で、どのような靴を履いていますか?高機能ウェアや専用シューズを思い浮かべる方も多いかもしれません。でも、最初からそこを目指す必要はありません。

おすすめは、まず家にあるものを使うことです。クローゼットの中に、年に数回しか使っていない服や靴はありませんか?せっかく買ったのに出番がなかったTシャツ。一度履いただけで眠っているスニーカー。意外とそういう装備が、家の中に隠れているはずです。まずは、その服と靴を使ってあげましょう。眠ったままより、足元で活躍した方が物も喜ぶはずです。

2ヶ月間、その装備で歩いてみる。これが最初のステップです。短い期間ではなく、敢えて2ヶ月としたのは、自分の歩き方の癖や課題、必要な機能が見えてくるのに、それくらいの時間が必要だからです。

そして3ヶ月目に、新しいウェアやシューズを購入してみてはいかがでしょうか。それは、2ヶ月歩き続けた自分へのご褒美です。「ここまで続けられた自分」を祝う買い物。それは普通の買い物よりもずっと特別で、ずっと大切な一着、一足になります。

そしてもう一つ。歩き続けたからこそ、自分に必要な装備が分かってくるはずです。「足の小指が痛む」「汗をかきやすい」「太ももが擦れる」「靴下がずれる」——こうした実体験は、店頭のスペックを眺めているだけでは絶対に分からない、自分だけの気づきです。

AIに相談するのも良いですし、ショップで店員さんに相談するのも良いと思います。今は便利な時代で、自分の悩みを打ち明ければ、的確なおすすめが返ってきます。色々と試したくなりますよね。それが楽しみの一つでもあります。

私自身、シューズは何足も試しました。薄くて軽いもの。クッションが強いもの。厚底シューズも試しました。それぞれ良さがありましたが、自分の体重・歩き方・距離との相性は、実際に履いて歩いてみないと分かりません。失敗もありましたが、その失敗のおかげで、自分にとっての正解が見えてきました。

そして、50km歩くことに決めてからは、次の装備に落ち着きました。

  • つま先がワイドで、軽くてクッションが強いシューズ
  • 高反発のインソール
  • 5本指ソックス
  • さらに5本指ソックスのインナーソックス

ウェアは「色」にこだわりました。機能ではなく、色。自分の気分が上がる色。私の場合は「青」です。青いジャージ。青いシューズ。青い帽子。Apple Watchのベルトも青です。鏡に映る自分が「青」で統一されているだけで、不思議と歩きたくなる。歩き出す前のモチベーションこそ、続ける力になります。

初期投資は、まず家にあるものから。そこから始めて、自分の方向性に合った装備を揃えていく。それで十分だと思います。最初に大金をかけて全部揃えても、続かなければ意味がありません。逆に、小さく始めて続けながら一歩ずつ装備を整えていく方が、自分にぴったりの研究室が完成します。

さっそく30分歩いてみましょう!30分あれば3km行けるかも♩

第11話のテーマは「走るな危険」です。

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この記事を書いた人

歩き方研究員

49歳。
歩き方を研究して5年。
2026年
奄美ヨーリヨーリラン
53.47km完歩。

歩き方は才能ではありません。
研究すると必ず変わります。

このブログは
「自分の歩き方を研究する方法」を
100話で発信してます。

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