第91話 競技中の食事、給水

第90話で当日の食事の流れを書きました。今回はその続きとして、数字で振り返ります。第90話と合わせてお読みいただけると、現場の感覚と数字のギャップが見えてくると思います。

目次

2月1日 タイムラインとカロリー

時刻場所・行動内容カロリー
4:00部屋おにぎり1個200kcal
5:30部屋おにぎり1個200kcal
6:00スタート
7:151箇所目給水所水200cc0kcal
8:10第1CP あやまる岬水200cc/豚汁ミニ/塩むすび1個0+60+180kcal
9:00須野ダムスポーツドリンク200cc37kcal
10:00笠利崎・夢をかなえるカメバナナ一切れ/スポーツドリンク200cc25+37kcal
12:25第3CP まーぐん市場スープ100cc/水200cc15+0kcal
14:30ゴール

これに加えて、走行中の間食と持ち歩き分があります。

  • 間食のラムネ:110kcal
  • 携帯したスポーツドリンク250cc:46kcal
  • 携帯した栄養ドリンク250cc:120kcal

合計の摂取カロリー、1,070kcal

作戦の振り返り

作戦はシンプルでした。「栄養が切れる前に補給する」「胃腸に負担をかけない範囲で食事を摂る」。この2点だけ。

ただ、結果的に「食事を摂る」ことそのものが難しかったのが正直なところです。動き続けながら固形物を口に入れるというのは、想像以上にハードルが高い。食欲も湧きにくい。胃腸も疲れ始めている。給水所では「食べたい」と思えるものに出会えなかった瞬間もありました。

そんな中で、ラムネで脳に栄養を送れたことは良かったと思います。ブドウ糖は吸収が早く、頭の回転を保ってくれる。脳の判断が狂うと、足取り・コース取り・ペース配分、すべてが狂い始めます。今回、最後まで判断が大きくブレなかったのは、ラムネの貢献も大きかったはず。「正しい判断をしてくれた」と、自分の脳に感謝しています。

消費カロリーと収支

6:00から14:30の8時間30分の数字です。

  • 距離:53.47km
  • アクティブカロリー:3,492kcal
  • 基礎代謝カロリー:758kcal
  • 合計消費:4,250kcal

そして、摂取は1,070kcal。

4,250kcal − 1,070kcal = 3,180kcal 不足

数字にすると、ずいぶんはっきりした赤字です。

「感覚」と「数字」のギャップ

ここがこの回の本題です。

歩行中、私は「先手先手で補給できている」と感じていました。脱水感はなく、パワー不足の自覚もなかった。胃腸も最後まで素直に動いてくれた。体感としては、補給は充分だった、というのが偽らざる感想です。

ところが、数字で見ると3,180kcalの不足。 体感と数字、こんなにずれるのか、というのが第一の驚き。

もっと摂取するべきだったのかもしれません。でも、現場の私は「これ以上食べることは歩行にマイナスになる」と判断していた。重くなる、胃腸が悲鳴を上げる、ペースが落ちる。そう感じていた以上、無理に詰め込むのは正解ではなかったとも思います。

歩行中にこういう計算はできません。だからこそ、終わってから数字を見て「足りていなかったんだな」と気づく。これが第一歩。

この経験をどう活かすか

後半のエネルギー補給は、ミスだったのかもしれません。とはいえ、私には他の経験値がないので、本当の正解はわかりません。「もっと食べていれば後半が楽だったのか」「逆に胃腸を壊して棄権していたのか」、両方の可能性があります。

ただ、こうして数字で具体的に見える化したことで、次に向けた仮説は立てられます。

  • 固形物が食べられない時間帯がある前提で、液体でカロリーを稼げる選択肢を増やす(補食用ジェル、エネルギー系のスポドリなど)
  • ラムネのような「脳にすぐ届く糖質」をもう少し頻度高く入れる
  • 給水所での豚汁・スープのような温かいものは、塩分と気分転換の両面で効くので、引き続き選んでいく

今回の数字は、自分の歩き方研究としては非常に面白い資料になりました。体感に対する「補正値」を1つ手に入れたことは、大きな収穫です。

数字で見ると、具体的にわかる。 面白い。

次回、第92話は「トイレが怖いなあ」です。


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この記事を書いた人

歩き方研究員

49歳。
歩き方を研究して5年。
2026年
奄美ヨーリヨーリラン
53.47km完歩。

歩き方は才能ではありません。
研究すると必ず変わります。

このブログは
「自分の歩き方を研究する方法」を
100話で発信してます。

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