第31話 1km=11分の歩行:エイドと休息の記録

今回も、50kmを完歩した時の実体験からお話しします。

実は、私が1kmを「11分台」で歩いたのは、全行程の中でたったの1回だけでした。 それは、第2エイドに立ち寄り、水分補給とバナナを食べて一息ついたタイミングです。

50kmという長丁場の中で「11分台」がたった1回。これは私にとって少し驚きの記録でした。基本ペースから外れた、特殊な事情があったキロという意味です。エイドで止まる、補給する、体を休める。その全部の時間が含まれた1km。だからこそ、貴重なデータになります。

私にとって「1km11分」というペースは、普段の歩行ペースではありません。 どちらかと言えば、意識的に**「ややゆっくり」**と歩いている、あるいは足を止めている時間を含んだ数値という位置付けになります。

しかし、自分の歩き方を研究する上で、この記録は非常に重要です。

・エイドを利用した時の実質的なタイム ・疲労が出た時の最低ライン ・プラン作成時のバッファ(余裕)

このように、次の挑戦に向けた戦略を立てる際、この「11分」という数字が大きな武器になります。

例えば、次回50kmに挑戦する時。エイドが3か所あるとすれば、各エイドで「11分/km」相当の時間を見込んでおく。それだけで全体の通過予定時刻が現実に近づきます。「思ったより遅い」「予想より早い」を減らせるのが、過去のデータの最大の役割です。

また、友人と景色を楽しみながら歩く時は、案外このくらいのペースが心地よいのかもしれません。

無理して速く歩く時間ばかりが、価値のある時間ではありません。ゆっくり歩く時間、立ち止まる時間も、人生の歩き方そのものです。研究を続けるほどに、ペースの「上」だけでなく「下」も大切にしたくなります。

会話をしながら歩けるペース、空を見上げながら歩けるペース、隣の人に合わせて歩けるペース。1km11分は、そういう「人と一緒に楽しむ歩き」にぴったりの速度かもしれません。一人で記録を伸ばす歩きと、誰かと味わう歩き。両方を持っていると、歩く時間が何倍にも豊かになります。

「使わない記録」など一つもありません。自分の歩き方の特徴を知るための、ありがたいデータの一つとなりました。 やってきたことに、無駄なことなんて何一つないのです。

歩いた距離、歩いた時間、止まった時間、食べたバナナの数。すべて自分の歩行履歴です。残しておけば、半年後、1年後の自分が「あの時こうだったな」と振り返れます。データは積み上げてこそ、未来の自分を支えてくれます。

次は第32話「1km=12分の歩行」です。


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この記事を書いた人

歩き方研究員

49歳。
歩き方を研究して5年。
2026年
奄美ヨーリヨーリラン
53.47km完歩。

歩き方は才能ではありません。
研究すると必ず変わります。

このブログは
「自分の歩き方を研究する方法」を
100話で発信してます。

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