カッコつけるな、ペースを守れ。
これは男性に当てはまるケースが多いと思います。完全否定しているわけではなく、大会や勝負という大事な場面に限って、カッコつけずにペースを守って欲しい、という事です。普段の練習で気合を入れて飛ばすのは構いません。むしろ、その経験が自分の限界を知るきっかけになります。ただ、本番は違う。本番は積み重ねを出す場所であって、新しい挑戦をする場所ではないのです。
長い距離を走る時は、一時的には「まだ大丈夫」と思っていても、体力面以上に計画が変わる事で精神面に乱れが出てきます。「思ったより速く走れている」「もう少し行けそう」と感じる序盤の余裕は、終盤になって必ず牙を剥きます。そして計画を崩した時の心の動揺は、想像以上に体を重くします。一度ペースが乱れると、立て直すために倍以上のエネルギーを使います。
長い距離だからこそ、挽回するチャンスはたくさんあります。何度もあります。そういう時にチャンスを活かせるのは、精神的に安定している場合だけです。最初に飛ばして崩れた人は、立て直す気力すら残っていません。安定して走れている人にだけ、後半の伸びしろが残っているのです。
大会当日まで、自分のペースを考え、何時間で何kmは通過しておきたい、1kmを何分ペースで保ちたい。何ヶ月もかけて細かく考えて当日を迎えているのに、一時の見栄、カッコつけで計画を変えるメリットはありません。100か0ではなく、完走確率を上げる為のメリット・デメリットで考えた方が良い。
ゴルフの話をします。4打でパーが取れるホール。得意な距離は100ヤードとしましょう。4打目のパットを2m以内にしておけば、パーの確率は高い。という事は、3打目が重要。という事は、3打目をカップの100ヤード手前に持っていけば、確率は高くなる。
それなのに、1打目、2打目は3打目の100ヤードを考えずに、ドライバーを振り回して、アイアンを振り回して、なんとなくたどり着いた位置から3打目で距離を調整しながら寄せようとする。寄らないから、パーを取れずにボギー。極端な話をしているので賛否はあると思いますが、考え方の本質はそういう事です。逆算して、自分の得意な所で勝負を決めにいく。これが本来の戦い方です。
完走確率を下げてしまう行為は、前半飛ばしまくって、良いところを見せようとして、最後は調整したいけど出来ずに大幅に予定が狂ってしまう。そういう感じです。誰かに見られているわけでもなく、誰かに評価されるわけでもないのに、なぜかペースを上げてしまう。それは「カッコつけ」以外の何物でもありません。
やってきて思う事は、練習してきた事は出来る、という事です。プラスαが必要なのではなく、練習してきた範囲が自分のコントロール出来る範囲である。逆に言えば、練習していない事は本番でも出来ません。本番で急に新しい走り方をしようとしたり、未経験のペースで突っ込んだりするのは、自分の積み重ねを否定する事に等しい。
その実力を出す為には、練習と同じ状態、条件を用意する事です。同じ装備、同じ補給、同じ走り出し、同じ呼吸。徹底して再現する事で、練習で出した数字は本番でも必ず出ます。逆に、何か一つでも変える事は、賭けに出る事と同じ意味です。賭けは、本番の場所でやるものではありません。
次は第72話「やるやる詐欺が嫌い 予定は決める」です。

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